問題点
トンネル覆工工事で、防水シート台車をトンネル坑内で解体する際にラフタークレーンを使用するが、天井高さに限りがあるために吊り代が確保できず、上部足場を撤去する際には、レバーブロックによるスライドや台車本体の頻繁な移動といった危険作業が発生していた。
また、クレーンのブームが防水シートに接触・破損し、品質に影響をきたす恐れもあったため、吊り代を確保しリスク低減を図る方法を検討した。
改善
トンネル坑内の解体場所でレール盤を盤下げし、移動完了後にバックホウ2台による相吊りを行ってレールの撤去を先行して行いうことで、吊り代を+600㎜確保した。
効果
盤下げ・レール撤去により吊り代を+600㎜確保し、足場のスライドやシート台車の移動を行うことなく解体する事が可能となった。事前作業に約2時間を要するものの、解体時間が大幅に短縮され、結果的に安全性と生産性の向上につながった。
成果
防水シート台車の解体時間が短縮でき、安全性向上や品質確保も確保した。
改善前

一般的な解体方法では、クレーンの親フックが吊り代に影響するため、坑内においても孫ブームを使用して吊り代を確保していた。その結果、吊り代には余裕が生じたものの、旋回が180度に制限されるため、解体作業と並行して部材の小運搬が必要となった。
※前回のシート台車坑内解体時は吊り代が1.9mであった。
改善後

レール敷設前にあらかじめ路盤の盤下げ(今回は400㎜)を行い、解体箇所へシート台車を移動。その後、左右片側ごと0.25BH
2台でサドル部を吊り上げ、レールを引き抜く。

盤下げとレールの先行撤去を行うことで吊り代を2.5m確保でき、防水シートの破損等もなく余裕を持った解体を行えた。


講評
吊り代を確保することで、スライドや台車移動といったリスク作業を排除でき、品質リスクを低減するとともに解体時間が短縮され、安全性と生産性の向上した良い提案です。










